お問い合わせの前に

 当店はゆばらのかすてらの本家ですが、たいへんお問い合わせが多くなっています。

 流通品は出荷しておりません。

 お電話では当店での購入のご予約・通販のご注文(キャンセル不可)、当日の開店の有無のみ承ります。

 お値段などの詳細はお電話ではお伝えできませんのでご了承下さい。

 購入意志が確認できない方からの、店の事情調査にあたるお問い合わせは大変不審な印象を受けます。ご遠慮下さい。

 

 納得いかれない方は以降を続けてお読み下さい。


ゆばらのかすてらからくせむかしかすてらへ 改名の経緯

 ゆばらのかすてら製造元は本家と暖簾業者がおります。当店は本家であり、一代目伴千明の娘、瓜生倫子のお店です。

 倫子が設備を移動させて久世店を開店し、一代目はかすてら作りを引退しました。包装は以前印刷会社の仕事をしていた倫子が作成したものです。

 この商品が勝山おひな祭りで好評を博し、湯原界隈のみのマイナーな御菓子が全国で有名となりました。ゆばらのかすてらは久世で作られていると言われるのはこのためです。しっとりさせるため型は小さめなので(大きいのは膨らみ過ぎです)見栄えを気にする新しい観光地・設備重視の店舗には置けません。流通品は暖簾業者の商品です。湯原店跡は一代目夫婦没後暖簾業者に引き取られており赤の他人の商売です。

 以上前置きし改名の理由をご説明します。

一、ブーム化した商品は元々くせのかすてらとして販売予定でしたが、二代目夫が一代目の商いを阻害するといけないので同じ名前にするよう言ったため、しばらくゆばらのかすてらという名称を使っていました。

二、ラベルは建築士が機械的に線を引いたもの、実際にこのようなカットをすることはありません。文字だけ変えた別商品が余所でも売られています。

三、余所で購入されたお客様に「昔と味が違うのでこちらに買いに来た」と言われます。お客様に違いを分かりやすくしました。

四、ゆばらのかすてらは一つの味だけです。一代目から添加物は使っておりません。製菓用パウダーを混ぜた加工品は当店にはありません。

五、詳細省きますが、衛生上損害を被らないためです。

六、二代目夫の早逝に際し倫子に営業に対する圧力・妨害と思われる行為がありました。

七、一代目92才の折、出術前、病室に暖簾業者が商工会を送り込み、のれん代を巡って長時間激しい抗議をするトラブルがありました。内容以前に思い遣りのなさに傷つけられ親族感情として関わる事が負担です。のれん代は払わなくて良いので別の名前で販売して欲しいという言うと、要望には応じずその場は引き下がりました。

八、お客様は倫子さんのかすてらが欲しいと言われます。

九、一代目は倫子が一番自分を受け継いでおり、ゆばらのかすてらはなくなってもいいと言い残しました。

以上。
久世の方へ。倫子正二の味、紛れもない久世の名物です。

 

当店のかすてらについて

むかしかすてら(ゆばらのかすてら)

 一代目は戦後に始めた商売で、材料の質が不安定で種類も選べませんでした。有名になったのは二代目が作ったゆばらのかすてらでしたが、二代目の頃になると流通事情が改善され、理想的な材料が選べるようになりました。具体的には水飴のべったりとした香りが消え生地が軽くなっています。名称は店舗再開の二年後にむかしかすてらに改名されました。

 ゆばらのかすてらも製造していますが、業者が全盛期の味の作り方の指導を受付けなかった事から、現在は市場に合わせ昔と同じ等級の低い材料をわざわざ仕入れて作る必要がありご予約頂くのが無難です。食べ応えがある・しっとりしていると勘違いされるお客様がおられますが、生地が重く軽い口溶けの良さがないため、一代目二代目の目指した味とは異なります。

本焼きかすかてら

 生地作りから見直した久世店の新しいかすてらで、いろいろな種類がありますが製菓用パウダー、着色剤、産地不明の材料などは一切使用しておりません。旧銀座めざマルシェの7F中四国九州フロア(かすてらの激戦区)で発売と同時に完売したかすてらです。

一代目二代目のかすてらは味も香りも上品でしたが、このかすてらは材料の特性をそのまま使った濃厚な味です。その分、生地を整えて上品さを出しすっきりさせています。ざらめが残りやすく、このかすてら以降当店では蜜を作る際水道水(防錆塗料や塩素系化合物マイクロプラスティックを含む)を使用しておりません。

 生地がしっかりしており夏季でも崩れません。季節問わずお遣い頂けます。

こしかたかすてら

 ニワトリの餌や水飴の原料の米や麦芽まで遡って国産であることを確認した材料で作ったかすてらです。仕入れが大変なのでご予約が無難です。安心を形にしたかすてらで、どんな方にも美味しく食べて頂け、お見舞いにも最適です。国産も西日本と北海道に限定しています。